浜当目の枕状溶岩
浜当目の枕状溶岩の写真
浜当目近辺の地図

(国土地理院 1:25,000 焼津)

 焼津市浜当目の集落の北側には虚空蔵山があり,この南東麓の海岸では打ち寄せる荒波によって侵食されて急崖となっている.この海食崖には多数の枕状溶岩が見えている.崖の下部に近づいて見ると,波に軟らかい部分が削られ,形が球形や楕円形など,いろいろの大きさのものが積み重なっている.断面が出ているものでは周辺部は細粒で,中心部は放射状に割れ目が入り,粗粒である(層状構造).そして白い斑点(気泡を含んだソーダ沸石)を含んでいる.この枕状溶岩(アルカリ玄武岩)を含む地層は第三系中新統の竜爪帯(大崩層群)に属し,今から1600万年前に深海底の火山作用によって生成された.

(長島昭)