富厚里のノジュール
富厚里のノジュールの写真
富厚里近辺の地図

(国土地理院 1:25,000 牛妻)

 塊状の泥岩の中に赤褐色の鉄質ノジュール(鉄丸石)を見ることが出来る.形は丸いものが多く,表面が赤褐色でつるつるして重く,灰色の頁岩を硫化鉄が包むものもある.水石愛好者は表面を磨いて置物等にしている.鉄質ノジュールは,古第三紀漸新世瀬戸川層群(3800万年〜2500万年前)の泥岩層中に団塊(ノジュール)として存在していたものが,風化によって谷に落下し,下流へ流されたもので,安倍川水系特に足久保川でよく見られる礫である.このノジュールは硫化鉄が濃集し固まったものと考えられ,密度が2.8〜3.2 g/cm3と大きく,切断面では黄鉄鉱の黄金色の結晶が多数観察される.

(久保田実)