三ケ日町只木の石灰岩
三ケ日町只木の石灰岩の写真
三ケ日町只木の地図

(国土地理院 1:25,000 三ケ日)

 静岡県から愛知県にかけて分布する秩父中古生層の石灰岩地帯では,数カ所で獣骨や人骨の化石が発見されている.三ヶ日町只木では,1950年代に石灰岩の採石場から人の頭骨,大腿骨が発見された.骨に含まれるフッ素含有量の測定などから,旧石器時代のものと考えられ,県文化財に指定されるとともに,日本史の教科書にも掲載されていた.その後,放射性炭素年代測定により「三ヶ日人」が縄文時代前期,約8000年前のものと分かり,教科書から消えることになった.現在は幅約30mの範囲に露頭があり,石碑と説明板が設けられている.さらに,この場所から北側と東側に少し離れた地点にも小規模な石灰岩体が見られ、一連のものと考えられる。

(加藤国雄)